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SAFETY & CONSERVATION

安全・保全ガイド

安全なダイビングのための基本ルールと
宮古島特有の注意事項

緊急連絡先

海上保安庁
118
宮古島海上保安部
消防・救急
119
宮古島市消防本部
宮古病院
0980-72-3151

ダイビング基本安全ルール

すべてのダイバーが守るべき基本的な6つのルール

ダイビングの様子

絶対に息を止めない

水中では常に呼吸を続けることが最も重要なルールです。浮上時に肺の中の空気が膨張するため、息を止めると肺の損傷につながる危険があります。

バディシステムの厳守

すべてのダイビングでバディと行動を共にし、潜水前のBWRAFチェック、水中での相互監視、はぐれた際は1分間探して浮上することを徹底します。

浮上速度の管理

毎分18メートル(60フィート)を超えない速度で浮上し、5メートル(15フィート)で3〜5分間の安全停止を必ず実施します。

ダイビングプランの作成

最大深度、潜水時間、エントリー/エキジット方法を事前に計画し、自分のトレーニングレベルと経験の範囲内でダイビングを行います。

器材の点検と整備

毎回のダイビング前に器材の動作確認を行い、定期的なメンテナンスを実施。深度計とダイブコンピュータを必ず携行します。

体調管理

良好な精神的・身体的健康状態を維持し、アルコールや薬物の影響下でのダイビングは厳禁。疲労時は無理をしません。

宮古島特有の注意事項

美しい海には危険も潜んでいます。知識と注意で安全に楽しみましょう

危険生物への対策

公式情報もご確認ください

詳細情報は沖縄県の公式ページもご参照ください: 気をつけよう!!海のキケン生物(沖縄県)

ハブクラゲ

半透明で見えにくく、触手の毒は非常に強力。刺されると激痛とショック症状の危険。

対策: ラッシュガード着用、クラゲ防止ネット内で遊泳

カツオノエボシ

「電気クラゲ」とも呼ばれ、触手の毒で電撃のような痛み。

対策: 青い浮袋を見たら近づかない

アンボイナ

イモガイの一種で、毒針を持つ。刺されると神経毒により呼吸麻痺の危険。

対策: 貝類には触らない、素手で拾わない

オニヒトデ

全身が毒棘で覆われており、刺されると激痛と腫れ、アレルギー反応の危険。

対策: 絶対に触らない、グローブ着用でも危険

ガンガゼ

長く鋭い棘は簡単に皮膚を貫通し、折れやすく除去困難。

対策: 中性浮力の維持、洞窟内は特に注意

ウミヘビ

エラブウミヘビはハブの80倍の毒を持つが、基本的におとなしい。刺激すると危険。

対策: 見つけても触らない、追いかけない

オニダルマオコゼ

岩に擬態し、背びれの毒はハブの30倍。踏むと重篤な症状に。

対策: ダイビングブーツ着用、着底時は要確認

ミノカサゴ

美しい外見だが毒棘を持ち、好戦的で人を追いかけることも。

対策: 距離を保つ、撮影時も接近しすぎない

海況と潮流

離岸流(リップカレント)

外洋に面したビーチで発生しやすく、目視では判断しにくい。急速に沖へ流される危険がある。

対策: 流れに逆らわず、横方向へ泳いで離脱

詳細(日本ライフセービング協会)

潮汐と透明度

大潮時は流れが強くなる傾向。下げ潮時は透明度が良好になりやすい。

対策: 事前に潮汐表を確認し、計画を立てる

季節別注意事項

春季(3-5月)

水温23-25℃。5mmウェット推奨。花粉症の方は薬の影響に注意(宮古島に杉花粉はありませんのでご安心を)。

夏季(6-9月)

水温26-29℃。台風シーズン。ハブクラゲが最も活発。日焼け対策必須。

秋季(10-11月)

水温24-27℃。台風の影響残る。北風が強くなり始める時期。

冬季(12-2月)

水温20-23℃。ドライスーツまたは厚手のウェット必要。北風で海況不安定。

減圧症予防とダイビング後の飛行機搭乗

安全な帰路のために必ず守るべき待機時間

航空会社の公式案内

詳細は航空会社の公式案内もご参照ください: ダイビングをしていますが、搭乗にあたり何か注意が必要ですか。(日本航空)

飛行機搭乗までの待機時間

  • 単一ダイビング後: 最低12時間
  • 反復ダイビング後: 最低18時間
  • 減圧ダイビング後: 24時間以上推奨

減圧症予防のポイント

  • 十分な水分補給を行う
  • ダイビング後の激しい運動を避ける
  • アルコール摂取を控える
  • 保守的なダイビングプロファイル

緊急時の対応手順

いざという時のために、手順を確認しておきましょう

事故発生時の初期対応

  1. 1

    安全確保と要救助者の救出

    二次災害を防ぎながら、要救助者を安全な場所へ

  2. 2

    意識・呼吸の確認

    反応の有無、呼吸の確認を行い、必要に応じてCPR開始

  3. 3

    酸素供給

    減圧症が疑われる場合は100%酸素を供給

  4. 4

    緊急連絡

    118番(海上保安庁)または119番(救急)へ通報

  5. 5

    情報収集と記録

    ダイビングプロファイル、症状の発現時期等を記録

危険生物による負傷時

  • • クラゲ刺傷:海水で洗浄(真水は使用しない)
  • • お酢での処置は種類により逆効果の場合あり
  • • 触手が残っている場合は手袋等で除去
  • • アナフィラキシーショックに注意

減圧症の疑い

  • • 100%酸素を即座に供給
  • • 水分補給(意識がある場合)
  • • 神経学的評価の実施と記録
  • • DAN JAPANへ連絡し指示を仰ぐ

海洋環境保全のためのガイドライン

美しい海を未来につなぐために、できることから始めましょう

触らない

サンゴや海洋生物には触れない。一見岩のように見えるものも生物の可能性があります。

中性浮力の維持

適切なウエイト量とBCDコントロールで、海底やサンゴに接触しないよう浮力を保ちます。

餌付けをしない

魚への餌付けは生態系のバランスを崩し、魚の行動を変えてしまいます。

日焼け止めの選択

サンゴに有害な成分を含まない、リーフセーフな日焼け止めを使用しましょう。

採取禁止

貝殻、サンゴ、その他の海洋生物や自然物の採取は厳禁です。

ゴミの持ち帰り

自分のゴミは必ず持ち帰り、見つけたゴミも可能な限り回収しましょう。

安全で楽しいマリンアクティビティのために

宮古島の美しい海

ルールを守り、環境に配慮したマリンアクティビティを心がけることで、
宮古島の美しい海を次世代に引き継いでいくことができます。

信頼できるマリンショップ選びのポイント

良いマリンアクティビティ体験は 「水中」だけでなく「サービス全体」で決まります

スタッフの質

丁寧な指導と水中でのきめ細やかなサポート。一人ひとりのレベルに合わせた対応。

安全性と設備

器材の衛生管理、自社船の有無、温水シャワーなど快適な設備。

柔軟な対応

海況変化への対応、日程調整の提案など、顧客に寄り添う姿勢。

宮古島美ら海連絡協議会の加盟ショップは、 厳格な安全基準を満たし、地域の海を熟知したプロフェッショナル集団です。

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